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情報パッケージとしてのコピペブログ

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インターネットって玉石混交ですよね。だから時間に追われる社会人を中心に考えると、玉と石を分類する手間を省く意味で、情報をまとめる能力がある人が編集した「情報パッケージ」としての雑誌や書籍は生き残るのかなぁと。(津田大介)

CONTENTS FUTURE ポストYOUTUBE時代のクリエイティビティ

「痛いニュース(ノ∀`) 」をはじめとするいわゆる「コピペブログ」が存在感を高めている。ポータルのニュースサイトに取り上げられたり、SBM界隈でブックマークを集めたり。もとよりアクセスカウンタがよく回っていることは多くの閲覧者を持っていることの証左でもある。そのコピペブログについて徒然に考えたことをメモしてみる。

1、「フロー」の特性を持っていた2ちゃんのスレッドを、まとめという形で「ストック」として呈示したコピペブログ

2ちゃんの掲示板の形式であるスレッドフロート形式における「スレッド」は最大投稿数制限という「寿命」が存在する。本来そのスレッド-2ちゃんねるにおいて100以上ある板の中の膨大なスレッドの中のたったひとつのそれ-に立ち会うことはその板が巡回先でもない限り難しい。どのスレッドが盛り上がっているかは、2ちゃんブラウザなどを用いて「勢い」でソートすることによって可能なのだが、良質な、有益なそれに立ち会うことは労力が必要なことだ。100以上ある板の全てを巡回しているなどと言う人はごく僅かだろう。以前は2ちゃんねるのスレッドはHTML化されることによって、DAT落ち以後もその場に立ち会うことができたが今はDAT落ちしたスレッドをみることはかなわない。それはいわば「フロー」の特性を持っていると言える。

そのスレッドを取り上げて、ひとつの記事に纏め上げる、そしてパーマリンクを付与することによって「ストック」としての特性を与えたことが、コピペブログに共通する特徴と言える。

2、ユーザージェネレイテッドメディア(UGM)をパッケージ化したコピペブログ

インターネットなどを活用して消費者(ユーザ)が内容を生成していくメディア。それがCGM(UGM)だ。2ちゃん自体がUGM(ユーザージェネレイテッドメディア)でありCGM(コンシューマジェネレイテッドメディア)なのだけれど、2ちゃんは膨大なユーザ数と引き換えに、玉石でいうところの「石」が多く混入してしまう。そこにまとめという名のフィルタを通すことによって、良質な書き込みだけをピックアップし、閲覧者の手間を大幅にカットすることに成功した。

コピペブログはWeb上の情報に効率よく触れたいという、確固としてそこに在るニーズに対する一つの最適解なのであろう。

3、レスを抽出する(せざるを得ない)ことから生まれる恣意性

コピペブログは「レスを抽出」することによって、1つのスレッドからノイズを排する。また、レスのスムーズな流れを演出するためにレスを取捨選択していく。何より、スレッドのレスを全て載せていたのでは記事の長さとの兼ね合いから具合が悪い。

ここに「コピペブログの限界」が潜んでいるように感じられる。

文字サイズを変える、文字色を変えることによって「面白い」「秀逸である」レスを強調する。その行為一つとっても、管理人の「演出」であり「脚色」である「編集行為」と言える。

もし、もしコピペブログの管理人が公平かつ中立な立場でレスをピックアップすることを心がけようとも、1つのスレッドを取り上げる過程にどうやっても「偏り」からは逃れられない。

4、思うこと

実はここに、情報力を持つ職業集団が今後も生き残る余地がある、と私は思います。かつてマス・メディアが果たしていた情報提供の役割はIT革命時代にはどんどん比重が低下していくのですが、逆に膨大な情報の中から本当に必要な情報を選別し、検証したうえで、わかりやすく伝える、という役回りがそれです。(朝日新聞東京本社編集局長 外岡秀俊)

情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント

マス・メディアの役割が「情報提供」にあり、Web時代に「情報の選別・検証」にその活路を見出すとしたら。なぜ既存メディアにWeb上の無数の書き込み、無数のblog記事から良質なそれを選別して読者に対して届ける。それが出来ないのか。インターネット上の情報のパッケージ化は、Yahooやlivedoorなどのポータルがその先陣を切り(参考link:Yahooニュースやlivedoorニュースのニュースの提供元一覧 Yahoo/livedoor)、コピペブログが新たな切り口でそれに続いている。

個人的にはプロの記者、編集者によるコピペブログも見てみたいような気がする。

 

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